【 成型編みへのこだわり 】
ニット製品を製造する際、 “ 裁断物 ” と “ 成型物 ” の
2種類の製造方法があります。
弊社オリジナル商品をはじめ自社工場で製造する商品は、
【 成型物 】を基本としています。
※ OEM ・ ODM に関しましては、デザインや先方からの
要望などにより成型にしない場合もあります。
この2つの製造方法にはどういった違いが出てくるのか?
前者は、四角い編地を編んだ後に身頃や袖といった
各パーツのパターンに合わせて指定の大きさ・形に裁断していきます。
裁断後は、それぞれのパーツを縫製で繋ぎ合わせ、
完成形となる指定デザインの商品に仕上げていきます。
後者は、前者で言う “ 裁断後 ” の状態
( 各パーツごとにそれぞれ求められているサイズ ・ 形状 )
のものをダイレクトに編み上げます。
編む段階で各パーツの形とサイズを計算し、
それをデータ化したものを編み機に読み込ませて編み進めていきます。
裁断作業の必要な前者の方が工程が多い分手間も時間も
かかるように思われます。ですが、裁断物は1つの大きな編地
(ハンカチ編み)を作れば、あとは必要な形に合わせて裁断し、
サイズも自由に調整できるので、細かい調整もなく
失敗も最小限に抑えられるなど、比較的容易で取り組みやすい
製造方法とされています。
成型物は、形もサイズも裁断物のように帳尻を合わせるような
テクニックが使えないだけでなく、糸の特徴によって編み方を
こまめに調整する必要があります。
またダイレクトにパーツを製作する分、緻密な計算と
多くの経験が必要とされ、試作の回数を重ねるなど、
お客様の元へ届く完成品になるまで膨大な手間と時間がかかります。
これらのことを踏まえて、弊社が成型物にこだわる理由があります。
そこには成型物が持つ特性や魅力はもちろん、
弊社の【 日本製ニット専門メーカー 】としての
強い思いがあるからです。
ニット製品を製造する専門化として、ニットの良さやニットの楽しさを
実感していただくためにも、ニットの魅力を最大限に引き出す製法を
探り続け、手間と時間をかけてでも他がやらないような、また、
苦手とするような製造法に自ら取り組んでいきます。
そして、弊社にしかできないものづくりを目指すべく
一つのテーマとして、成型物を創り続けていきます。
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